「できなくなる」のも発達なの?発達心理学における高齢者

こんにちは、ばーどです。

臨床心理学と並んで高校生にも人気な科目である発達心理学。皆さんは発達心理学にどんなイメージを持っていますか?

発達心理学の中では健常な子供の発達(脳機能がどう発達するか、学習はどんなふうにするの?)や自閉症児の発達はどうなってるのか?ということにフォーカスを当てています。

そういった感じの流れがあるので発達心理学は「発達」という言葉が出来るように今までできなかったことが出来るようになる、というイメージが強いです。

ただ発達心理学では最近新しいターゲットが生まれています。それが高齢者心理学です。

 

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高齢者といえば腰が曲がりアルツハイマー認知症になり最後は寝たきり...そんな風にすたれていくだけと思っていませんか?

皆さんの多くが学んだ高校倫理。
その教科書のかなり最初の方に出てくるエリクソン(Erikson)は発達課題という考えから年齢相応の発達の必要性を述べています。例えば青年期であればアイデンティティの確立です。

一方高齢者の発達課題は「人生を振り返り、肯定的に統合すること」です。
自分の人生の総まとめが大切というわけですね。

またカーステンセン(Carstensen)は社会情動的選択性理論(年を取るにつれて、交際する範囲を選択的に狭めて、ポジティブな情動的経験を最大にして、情動的なリスクを最小にする。この理論によれば、年を取った人は、自分の社会的パートナー達が自分の情動的な必要を満たしてくれるように、自分の社会的ネットワークを大事にする, wikipediaより引用)を主張して、高齢者が交流する相手を積極的に選択していることを主張しました。

発達心理学の世界では高齢者はただ衰えるだけのものではなく、発達の最終段階として考えられつつあるのです。

(阪大には老年行動学研究室があり、そこで専門的に研究できます。)

rinro.hus.osaka-u.ac.jp