心理学の活かし方~研究などイロイロ~

心理系学部生が研究や就活のことをまとめてみる

【発達障害】新卒障害者枠を考える~障害受容について~

 
こんにちは。

先日こんな記事を書きました。ありがたいことにそれなりの方が見てくださっているようです。

 

husbird.hatenablog.com

 

この記事にあるように,私は発達障害クローズで就活を終えました。

ただ実際に内定を頂いて「私はこの企業でやっていけるんだろうか...」という不安もあったりなかったりします。*1

その中には自分が障害とどう向き合っていくのか?
があいまいなまま就活を終えたこともあると思います。

そこで今回は新卒×障害者枠ってどうなの?ということを考えてみたいと思います。

Kaien社長はこう語る

障害者向けの就労支援の世界では有名なKaien。特に発達障害支援については以前から取り組んでいる企業さんです。
そのビジネスへの賛否は別としてこのページを読んでいる方の中には使ったことがある,あるいはサイトを見たことがあるという方も多いのではないでしょうか。

これから引用するのは,Kaien社長が2018年の発達障害者の就活はこうなるのでは?
と予測した記事。気になるところのみ引用しました。全文はリンクをご確認ください。

 

参考2018年の発達障害支援を予想する 第2話 大学生支援 新卒の”発達障害学生”が障害者雇用枠に流れる可能性を考える

 
多くは大学3・4年(専門学校生や院生もいます)。つまり就活生や就活予備軍です。この層と接していると年々、障害者雇用への抵抗感がなくなってきているなというのが印象です。子どもの方ではありません。親の方がです。 

ガクプロでの個別相談の半分程度は僕が日々行っています。そこで小さい頃から福祉や特別支援のお世話になっている子の親の中には「うちの子を20年見てきて、普通の中で揉まれると厳しいので、配慮される中で働くほうが良いと思う」という人がとても多いです。 確かに人前では問題ない言動が出来るタイプも、アップダウンが激しく、家では、あるいは季節的に大きく崩れる人もいます(ので「え、わざわざはじめから障害者雇用を目指さなくても」と支援側が思っても、あとで「あぁなるほど」という状態を見て障害者雇用の選択の正しさを実感することもあります)し、障害者雇用というのは給与が高くなったり、仕事内容が多様になってきていることもあり、決してレベルが低い就職先でもなくなってきています

(中略)

念のために言いますと障害者雇用率が上昇しているのは、障害がある人の雇用が進んでいるからではありません。障害と言われる人の数が多くなっている、換言すると世の中が「普通」と思っている領域を狭めているということになります。特に、消費者・顧客として人が期待するサービスレベルが高くなればなるほど、普通の幅が狭まります。なので、障害者雇用数が向上しているというのは、手を叩いて喜ぶことではなく、それだけの人が一般社会から弾かれやすくなっているという憂いをもって受け止められる必要のある事態と言えます。
(太字は私が行いました)

 

気になるところにコメントを加えていきたいと思います。

 

内部リンク臨床心理士の現実~働いてみてわかったこと

一部ここで働いていたときの経験もあります。

障害者雇用への抵抗がなくなっている

2019年現在で見てもおおむね正しいのではないでしょうか。
特に「発達障害」が医学的な障害だと社会的にも受け入れられるようになったからです。

私がお仕事させて頂いていた障害を持ったお子さん向けの塾も,10年前ならばビジネスとしてやっていけなかったでしょう。*2

実際使っていた生徒さんの話を聞いても,通級指導でもOKという話はよくありました。


家族の方から就職の話を聞いても,手に職型の工業高校or障害者雇用に強い高校を中心にというスタンスの方が多かったです。*3

実際私自身も,新卒障害者雇用枠を真剣に考えたのは事実ですし。

世の中が「普通」と思っている領域を狭めている

これも正しいでしょう。
特に発達障害という言葉だけが広がったため,
「あいつ空気読めないからアスペ!発達障害!」

というのはネットでよく使われますし,私自身言われたことがあります。*4

いずれにせよ,「障害がない」の定義は数年で確実に狭くなったように思います。

 

ではどうすればいいのか?

一般就労・障害者枠いずれを選択するにしても障害受容は必須。


そのうえで,
一般就労を目指す場合には「どういう条件ならばフツーの人と一緒に働けるのか」
障害者枠で入社する場合には「どんな配慮が必要なのか?」
を明らかにするといいと思います。

こちらのページに障害紹介シート(障害の状況・配慮希望事項など)の書き方が書いてあるのでぜひご覧ください。

 

参考書類通過率UPするかも?私が使ってた障害紹介シートについて【テンプレ付き】

 

私もこれを基に考えてみました。

 

  • 急な予定が降ってくる仕事はムリ(状況変化に弱い)
  • 自分でスケジュールを決めれるとラク
  • 「対人」より「対モノ」の仕事・会話の方がうまく仕事ができる
  • 毎日残業!みたいな仕事はムリ

こんな感じでしょうか...これを基に考えた結果

  • 全国転勤のある会社はNG(特に銀行型の転勤は論外)
  • マルチタスクになりがちなコンサルも無理
  • モノ相手の仕事になりがちなBtoBメーカーか技術職がよさそう

といった感じで志望が決まっていきました。

いきなり障害者枠or一般就労を考える前に,自分の障害の状況を考えるのが先なのではないでしょうか。

特に大学までフツーの人と同じように勉強してきたのであれば最初から障害者枠ありきで考える必要はないと思いました。

*1:いわゆる内定ブルーというものなのかもしれませんが

*2:とはいっても現段階でもだいぶ行政からの補助金に依存せざるを得ないという現実はあります

*3:生徒さんの親が障害受容しているからだという側面もある

*4:事実なのでなおさら辛かった...