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【実体験】就活が楽になる?推薦のメリット・デメリット各3選

こんにちは。

 

今回は主に理系の人が対象になる推薦について書いていきたいと思います。
心理学専攻の自分には関係ない...と思いがちですが意外にも関係があります。
 

 そもそも大学院進学か就職かを決めていない学生の方はこちら!

 

その前に心理学と企業就職全般の話が聞きたい!という方はこちらの記事をどうぞ。

 

推薦とは?

学校推薦,推薦応募などの略。主に日系企業の技術系採用で行われる。*1企業側が特定大学の学部・学科を指定して「何人推薦してください!」といって学生を推薦してもらう制度。


リクナビなどで普通に応募する自由応募との違いは下の図の通りです。

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内定したら必ず入社することを条件に,選考フローが一部省略されたり,通常は応募できない部署に応募出来たりします。ただし,どの程度優遇されるかは企業により異なることには要注意。

 

上にも書いたようにどの程度優遇されるか?が推薦のキモです。応募すれば全員内定がもらえる企業もあれば,書類選考のみスキップされ,容赦なく面接で落としにかかる企業も...

私の場合

私は心理系ですが,学校推薦で内定を頂きました。*2その体験談も含めて書いてみます。

 

~2月

恥ずかしながらほとんど知らない企業だった。

 

3月上旬

就活解禁。他の文系就活生同様にリクナビ・マイナビからいろんな企業にエントリーする。*3

 

3月中旬

(当時の)第一志望だった豊田中研の事務職にあっさり落とされ凹む。そのほかの企業については概ねエントリーシートを作成・提出する。

 

3月下旬

いくつかの志望度の高かった企業から不採用を頂く。たまたま研究室のメーリングリストを見ていたところ,今の内定先が技術系・学校推薦を大学に出していることを知る。

 

「とりあえず話を聞いてみるか」程度のノリでOB(リクルーター)の方と面談をする*4

 

学部卒でも研究開発できるの?学位取得のサポートはあるの?仕事の実際のところは?などいろんな疑問がありましたが,リクルーターに聞けることは少なく,それ以外の社員の方,家族等にいろいろ相談した結果,この企業に推薦で応募することに。

 

4月下旬
リクルーター・その他社員からいろいろアドバイスを頂いたのち,SPI・エントリーシートを提出する。(推薦なので,これらは選考には使われませんでした…)

 

リクルーターや社員の方には45ESを添削していただきました。

 

GW
面接対策用問答集を自作。

 

5月中旬
キャリア面談(実質的な最初で最後の選考)が行われる。面談という名前はついているものの,明らかに選考だった。この面談ではうまく答えられなかった


同じ日に筆記試験も行われました。内容は大学レベルの数学(線形代数・微積分)と物理(機械力学を中心とした力学)でめちゃくちゃ難しかった5月下旬に合格を頂く。

 

6月上旬

最終面接。とはいってもSkype10分程度雑談してその場で内定を頂けるというものでした。

 

,結局推薦で応募してよかった?
内定を頂けたからかもしれませんが,私はとても良い選択ができたと思います。
いくつか注意すべきことはありますが

 

メリット

圧倒的に内定が取りやすい

企業が推薦枠を出す大学・学部は限られているため,競争倍率がそもそも低いです。

また多くの場合選考の一部が省略されます。実際に私の内定先では自由応募で応募すると技術系でも面接が3回あるのですが,

推薦だと1回になります。

 

(心理系の場合)推薦があったから応募できた

やっていることは理系っぽくても,学部名が文系だから応募できないということが就活をしていてたくさんありました。UXデザインなどのスキルを求めている企業なのに「理系限定」で採用する企業も多く,悔しい思いをしたこともあります。

 

推薦があることで,応募するハードルがものすごく低くなったと思います。

 

リクルーターなどのサポート体制がしっかりしている

インターンに参加した企業ならばまだしも,説明会にもインターンにも行っていない企業だと実情がよくわかりません。そんな状態で応募しても不採用になることは目に見えています。

 

しかし,人事以外の社員の目線から仕事について説明してくれたり,ESの添削などのサポートをしてくれるリクルーターがいることで選考を有利に進めることができます。

人事は事務系出身者が務めていることも多く,技術的なことはよくわからない,ということも多いです。特にメーカーではリクルーターなど自分の選考を応援してくれる社員がいることは大きなメリットになります。*5

ただ,心理学専攻でメーカー技術職を受けても「リクルーターも心理学を知らない」ケースがほとんど。その点は注意が必要です。

デメリット

私は特に感じませんでした。ただ多くの理系学部では推薦に対して学校としてどう対処するかをしっかり決めていて,大学側の圧力がデメリットになるケースも。*6

 

自由応募では応募できなくなる企業も

大学・企業によりますが,推薦枠のある学科からは自由応募を認めないことにしていることがあります。実際私が応募したNTT研究所などはこのパターンをとっていました。

理系学部の場合,「あなたの学科には推薦枠あるけど,なんで自由応募で来たの?本命じゃないよね?」と突っ込まれることもあるようです...

 

推薦結果がわかるまで,自由応募できないことも

大学によっては,推薦の選考が進んでいるうちは自由応募は認めない!というケースもあります。20卒の場合,推薦は3月以降にしか選考を始められないため,推薦に落ちた後に自由応募で就活を始めたはいいけれど,もう応募できる企業がないというケースもありえます。

 

21卒以降経団連による就活のルールがなくなります。そうすると今までよりも早く推薦の選考も行われるため,いろいろと変わってくるかもしれません。

 
「推薦取得=内定」ではない企業も

推薦で応募した際にどこまで企業に優遇されるか?は企業によって大きく異なります。

ほぼ全員が内定をもらえるような企業もあれば,私の他大学の友人が受けた企業のように「推薦で受けても内定率が2割」という企業も。


また,私が受けた企業でも「昔に比べて推薦での合格率は低下傾向」にあるらしく,以前とはだいぶ変わってきています。

第一志望であることを強要されるに見合ったリターンがあるかは,企業とその時の運次第でしょうか。

自分のキャリアを真剣に考えなくなる

私は自由応募で15社以上に落ちましたが,推薦で受けた内定先はとても効率的に進めることができました。

ただ,推薦で決めたい!という思いが強いあまり本当に行きたい企業なのかをよく調べずに応募してしまうケースもあります。

 

最後に 

推薦といえば理系,という風に考えがちですが,心理学でも推薦が取れることもあります。

また大学での学びを企業に!という社会的な流れがある中で,文系でも推薦応募が可能な時代が来るかも。学校から流れてくる情報にアンテナを伸ばしているといいことがあるかもしれませんよ。


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欲しいモノリスト私の欲しいものリスト

*1:外資系は自由応募がほとんどです。そもそも電機や半導体,自動車や重工系の企業で新卒を採用する外資系は少ないと思いますが

*2:企業・大学ともに初めての試みのようです

*3:とはいえ解禁前にお応募する企業を絞り込んでいたため,20社程度と文系にしては少なめでした

*4:応募後に知ったのですが,この企業では説明会 or OB訪問が必須でした

*5:もちろんリクルーターは人事と直結しているため,すべて事実を話してくれるわけではありません。また私が受けた銀行では,リクルーターによって選考が行われていました

*6:逆に言うと,私の学部では推薦に慣れていなかったため,何の規制もありませんでした。というか内定したら辞退できないということすら言われなかった