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【日本心理学会・学部生プレゼンバトル】学会で「研究計画」も発表できる。

こんにちは。


2019年9月11日に行われた日本心理学会若手の会が主催するの学部生向けセッション「高校生・学部生プレゼンバトル」で発表しました。

POINT本記事は日本心理学会のイベント「学部生プレゼンバトル」のイベント報告をする記事であり,また今後初めて学会発表をする学部生に向けたアドバイス記事です。

 

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どんなイベントなの?

基本的には学部生や高校生(主にSSHの方)が自分の研究について発表するイベントです。正式な業績にはなりませんが,査読もなく発表できるためハードルは低いのがメリット。

詳しいことはこちらのページをどうぞ!

 

どんな人が参加しているの?

日本心理学会で学部生が唯一参加っできるセッションということもあり,学部生と修士課程学生がその大部分を占めています。

ちなみに,今年から学部生だけでなく高校生も発表できるようになったこともあり,高校生の発表者もいました。

今年度の発表者は学部生が私を含めて8人,高校生が5人と昨年の学部生セッションよりは少なくなり少し寂しさを感じましたね…

参加者の分野は私のようなデザイン系からゴリゴリの臨床まで多様です。
ほかのセッションに比べて発表のレベルも学部生でも理解できるように調整されているのも魅力です。

 

なぜ発表することになったの?

もともと昨年の日本心理学会に参加した際,素晴らしい発表をされた諸先輩方を見て,「来年こそは自分が」と思ったのが理由です。

また,自分の研究をきっかけに何らかのディスカッションが進めばいいな...と考えて参加を決めました。

参加決定から発表までの流れ

8月15日ごろ
学会からメールが来て,学部生のプレゼンバトルが今年もあることを知る。

8月25日ごろ
せっかくの機会だし...ということで発表することを決断。
とりあえず教員に発表したい意思を伝え,許可を得る。

8月30日
とりあえず発表用のパワポを作り,教員に提出する。

実際に私の発表を見ていただいた方は「お前のパワポ少なかったな...」と思ったかもしれませんが,この時の1回目のパワポは情報量と枚数が2倍以上ありました。

教員からは「情報量が多い」「文字小さい」「要点がわからん」などたくさんの指摘を受けMajor Reviseを求められる。*1

9月3日ごろ
アドバイスを受け,2回目のパワポを教員に提出。このときにも教員からは「情報の取捨選択」に関するアドバイスをされる。

9月5日ごろ
アドバイスを受けて3回目のパワポを教員に提出。このとき,「原稿を作っておいたほうがいいぞ」というアドバイスをされる。

が,私的な事情で立て込んでいたため,すぐには作成できなかった。

9月8日ごろ
とりあえず,ワードで原稿を作成し教員に提出する。また提出前の段階で原稿読みの練習をして「時間内に収まる」ことを確認した。

即日教員から原稿の修正点について指摘が入る。

9月10日
指摘を受けて原稿を大幅修正する。

また,自分の研究を全く知らない学部生相手に発表練習を行い,相手から意見を頂いたうえで内容の修正を行った。

9月11日
当日。原稿を日本心理学会に提出し発表。

改めて見ると,パワポを4回,原稿を2回と何度も修正を繰り返していたことがわかりますね。



反省・良かった点など

私の場合は来年から企業に移るため,たいしたことないといえばそこまでです。
しかし「こうすればよかった」という反省点も多くあるため書き残しておきます。

「原稿を忘れる」前提で準備すればよかった

学部生セッションでは私含めてほとんどの方が「原稿を覚えたうえで,読まずに話す」スタイルをとっていました。

一応原稿を書いたWordを登壇時に持って行ったのですが,実際に発表しているときに内容を忘れてしまい「あれ?話したい事がうまく話せていないぞ」となってしまいました。

準備がドタバタになった

私の悪い癖ですが,「何とかなるやろ」と思っていました。
今後発表される方のために書き残しておきますが,「何とかはなりません」

発表して改めて感じましたが,学部生プレゼンバトル参加者のレベルは想像以上に高いです。

それはきっと,正式な業績にならないにも関わらず交通費自己負担で参加するような人が多いからでしょう。もしかしたら交通費が研究室から出る院生以上のモチベーションで来ていたのかもしれません。

このような現状があり,できれば8月上旬くらいからゆっくりパワポとWordを作成し,教員の前で発表練習をしたほうが良かったと思います。

「実際の参加者」を強く意識し,それに近いサンプル相手に発表練習を行った

反省点は多いものの,良かった点もあるので今後発表する方の役に立てればと思い記録しておきます。

 

今年はいませんでしたが,昨年の発表者には「学部生には無茶な専門用語をどんどん放り込む」,「恐ろしい速さでパワポを進める」方が複数名見られました。

残念ながら私は彼らの研究を見て「とてもいい研究なのにわかりにくくてもったいないな...」と思ったのも事実です。


この経験から「相手のレベル感を知ろう」と考えて次の取り組みに至りました。

  • わかりやすさ優先で,今後の研究計画に絞る
  • 自分の研究を全く知らない学部生相手に発表練習をする

特に2つ目について説明します。

自分の研究を知らない学部生相手に発表練習をした

9月10日の項目に書きましたが,私は「自分の研究を全く知らない学部生」相手に発表練習を行ういました。

この方からは「生理指標って用語はいきなり使われるとキツイ」とか「そもそも先行研究のところがよくわからん」など,学部生であれば気になるところを明確に指摘していただけました。

教員からのアドバイスにはなかったため,自分では気づかなかったと思います。


実際の発表で生かせたかは別の問題として,パワポの内容も大幅に変更されるなど質の向上には寄与したと思います。

この経験から改めて「参加者のレベル感を意識して資料と話す内容をそろえること」がいかに大事かを学べたのが良かったです。

 

まとめ

残念ながらベストプレゼン賞を得ることはできませんでしたが,それ以上に本当に貴重な経験をすることができました。皆さんも来年はぜひ発表してみてはいかがでしょうか。

今度企業側として発表するときまでにはスキルを身に着けたいですね。

改めて,今回業績にならないにも関わらず添削をしていただいた先生方,発表練習に付き合っていただいた方,そして発表を見に来ていただいた方に心より感謝したいと思います。


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*1:至極当然の指摘です